「永遠と一日」と言う映画を見た。
敬愛するテオ・アンゲロプロスの作品、かねてから見たかったのだがチャンスを逃し
かれこれ12年もの歳月が経ってたという事を、字幕をみて知った。
BSに手を合わせる思いと12年の募る思いで新作を最後まで見切った。
というのもギリシアでは子供が寝ない時にはアンゲロプロスの映画を見せろと
言われてるらしい。（笑）
ジョイも寝てる。
呼べば起きる
つまり淡々と、訥々と語る、大人の世界なのだ。
かくいう僕も「旅芸人の記録」（代表作のひとつなのだが）、何度見ても
最初と最後しか覚えていなく、真ん中あたりが記憶にない。
いささか映画の空気をひきずったまま一夜明け、
我が愛犬たちと淡々とした「永遠の中の一日」が始まる。
セルフサービスの朝食のテーブルにつき
皿にのせたクリームチーズに目をやると
HOLD HEREとある。
指示通りに持つが、言う割にさほど食べやすくもなく、
これってどうなんだろうと思いながら、食べ終わった後、やおらひねった。
ひねった。
ひねった。
さらにひねった。
ジョイ兄ができた。
その後どうやってもジュラにはならなかった。
かくして一日が始まったのだ。
