手術を目前に控えたお春丸からNHKの「100分で名著」の老子についての番組が
とてもよかったので書店でテキストを買ってきてほしい
と言われましたが書店になく、急遽僕が老子の代役で迎えたお春丸の手術でしたが
無事に終わりました。
まずはジョイジュラ日記で様子を知ったりご心配下さった方々にご報告とお礼を申し上げます。
お春丸この青い扉に歩いて入り
そして横たわって出てまいりました。
蚊の鳴くような声で「やったぁ」
これが手術室から医師や看護師さんに付き添われてストレッチャーにグッタリ横たわって
出てきたお春丸がうつろな目で最初に発した言葉です。
そして力なく指の曲がったVサイン。
べたですが自然と出たようです(笑)
手術中、手前の家族控室で待つように言われましたが、どうも入る気になれず
通路のソファーで待つこと二時間弱。
予定の時間よりも少し早く一人の看護師さんが手術が終わったことを告げに来られました。
看護師さんの表情から細胞検査の結果の白黒を読みとろうとしましたがまったく読めない。
先生から説明がありますのでどうぞ奥に入って下さいと!
ついに裁きの下される瞬間が来た
世は公平ではないと最悪の事態の覚悟も決めてこの日を迎えたものの
どこか覚悟をしきれぬまま丁か半かの判定を聞きに説明室に入りました。
医師は取ったものを見せながら、開けてみて予想よりも状態が良かったので部分切除で済んだことと
なにより細胞検査も大丈夫でしたのでご安心くださいと。
やーれやれ!ヘビー級の安堵である。先生に握手を求め先生も笑顔で応えてくれた。
この時点ではお春丸はまだ結果を知らない。
そこで表に出て青い扉からお春丸が運び出されて来るのを待ち構えて
兎にも角にもこの結果を告げたのだ。
「やったぁ」には
この一ヶ月半、寝ても覚めても不安に苛まれた良性か悪性かということ。
お腹を開けてみなければ分からなかった重たい空気からやっと解放されたのだ。
まずは ほんとに やれやれであり、お疲れさんである。
手術が終わったのは一昨日ですが、病室に戻りだいぶ麻酔も覚めたところで安心して
僕がトイレに行って帰ってきた短時間に
お春丸の意識が無くなるという事態がおこり(彼女が少し上体を起こして欲しいと看護師さんに頼んだのを角度が起こし過ぎて血液が急激に下がったことによることだったようで)すぐに先生を呼んでくれるように頼み、看護師さんも慌てる一幕があり、実はこの時が僕にとって一番の恐怖でした。(冒険家がよく言うほんとに危険なのはホッとした時のなんでもないところだったりと言うやつかも知れません)幸い意識はすぐに戻りましたが
結局その日は夜中まで付き添うことにし翌朝も早くに行って様子を見ることにしたりでようやく彼女の本来の顔色に完全に戻ったのが昨夜でした。よってほんとの安堵が今頃になったというわけです。
地球の遠くにいるお春丸の大好きな祖母を気遣って彼女は親戚の誰にも告げないで
臨んだ今回の事でしたので、お春丸も僕もこれでやっと安心できます。
彼女から今朝届いたメールが「眉間の皺が薄れた気がする。麻酔で爆睡して筋肉が緩んだかもウケル~」です(笑) もう大丈夫です。
さあ、今まで通りに行くぞジョイジュラ!!