杯を分かち合った兄弟
最近よくあげるおやつ、キュウリ。
これは、ミニキュウリ。
昔々の話、一人暮らしをして間もない頃に
大きい生き物(食材)を買うのが躊躇われた時期があった。
例えば、牛・豚・マグロ(切り身のお刺身など)。
その生き物が大きければ大きい程、抵抗を感じた。
理由は簡単!
知らない人と知らないうちに同じ一匹の生き物を分け合うことが
妙なことのように感じられたから。正直に言うと気持ち悪い気がした。
よって、エビとか卵や丸ごと魚などと段々食材が限られてくる。
そんな頃に漢方だか、中国の習わしだか、細かいことは覚えてないが
丸々ひとつの生き物(食物)を一人で食べる、要するに
一つの命を丸まま頂くという健康法(?)があると何かで読んだ。
(案外女性向けファッション雑誌だったような気もする(笑) )
例えば、トマト1個、お芋さん一本、ちりめんじゃこだと命いっぱい(゜o゜)!?
それを読んだ時に、大きい生き物に違和感を感じたことに妙に納得した。
納得したせいなのか、それからはもう大きい食物を食べることにも
違和感を感じなくなり今に至る。
そういう健康法が本当に理にかなってるとしたら
犬にとってもそれが良いのかな?
普通の言い方をするなら、「全体食」ってヤツ。
でもまぁ、それを完全に供給するのは不可能。
ワカサギ(ジョイは嫌いらしい)や他の小魚、胡麻・・・、
それなりに限られてくる。
ジョイ・ジュラの食事を用意する時にいつも思う。
この二匹は毎日、同じ命を分け合ってるなぁ、
と。
ジョイとジュラは血を分けた兄弟ではないけれども
杯を分かち合っている兄弟なのだと、つくづく思う。
ついでに、私も。
この不格好な平目の煮付け。
ジョイに分けてやるのに予め切り分けてから煮たのだ。
全体食としては、減点だが兄弟的には満点かな!?