Joy & Jura with Whippet Floren

ウィペットと共に静かに暮らしています。犬のことも犬以外のこともぼちぼち書きます。

野蛮人の島


原文 、U 
編集・構成、お春丸


突然だが、ここでUさんの昔話を一席。
山陰の沖に浮かぶ、ひょっこり島的アイランドがUの出生地。
地図で見ると左側にある西ノ島、例の摩天崖のある島だ。


大きな地図で見る]


日本には108の活火山があるそうだが、この島はちょうどそれくらいの数の無人島が
周囲を取り巻いていて、その中心に人の住む島が4つあり、ふしぎなことにそれぞれに
方言とイントネーションが何故か大きく違う。

となりの島はくっきりと見える距離にあるが、泳いで渡ろうとすれば
おそらく100人中99人はドザエモンになってしまうであろう位の位置関係にあるのだ。
よってもはや隣は異国?くらいな感覚で子供のころは未知の国だった。
そしてその隣の国には、野蛮人が住んでいるという噂があり
噂は日に日に大きくなり、まるで人食い人種でもいるのかというくらいになっていた。
そしていよいよ小5の時にお隣の「野蛮人の島」=(知夫里島に遠足にいく日がやってきた。
小さな連絡船に乗って着いた島は人影もまばらな静かな島だ。
小高くなだらかな丘の上には、放牧された牛や馬がのどかにたたずみ、水平線は弧を描くように
雄大なパノラマ。人口よりもはるかに多いと聞いていたタヌキの姿はどこにも見えない。
音と言えば、チチッと鳴く小鳥の声くらい。
やがて待ちに待ったお弁当の時間。
爽やかな青空の下、草の上での昼食タイムの真っ最中に事件は起きたのだ!
丘の向こうから
キィ〜!

とも

ギャォ〜!


ともつかぬ奇声が聞こえ、声はどんどん近付いてくる。


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そして我々の前に来たかと思うと、目の前に一斉に何やら投げ落として行った。
見ると牛や馬のウンチだ!
何度か奇声と奇行を繰り返し、校長先生の足元にもでっかいウンチを落とした。
我々と同年くらいの男の子たちで服は着ているが裸足に見えた。
どこから取ってきたのかコウモリの死体までも投げてきた!
出たな野蛮人!
と文明人?の僕たちは臨戦態勢に入ろうとしたが先生に止められた。
その後、野蛮人は奇声を発しながら消え去り二度と現れなかった。
やつらの目的は何だったのか?野蛮人流の歓迎だったのかは、今だに謎。

やがて、高校に進学した時、たまたまその島の出身者がいたので、その当時の話をしたが、そんなことあったの?
と自分は知らないと言われた。(確かにそんなことして育ったような顔には見えないし、牛馬のウンチの気配もない。
実はあの時の野蛮人の正体がこいつだったら相当面白いんだがとも思ったりもしたのだが)
よって真相は今だ謎のままなのだ。




・・・・・
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こちらは、野蛮犬かしら?
本日は一日中、雨だったためジョイ・ジュラの散歩は無し。
そして、Uさんのたっての希望により、今回の挿絵を私が書いた次第。
私ってなんて、優しいのでしょう(^_^;)


その優しさの源は、


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暖かい犬


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ジョイ&ジュラ