Joy & Jura with Whippet Floren

ウィペットと共に静かに暮らしています。犬のことも犬以外のこともぼちぼち書きます。

CT検査の結果

CT検査を受けて来ました。

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午前中にジュラを預けて、午後6時に迎えに行くと言うスケジュール。

ジュラの体調は良く、先生の説明によると身体が出血に慣れてきており
一時的に不足していた血液が補われ、血液工場が生産を追いつこうとしている
状態であると。更に、体内で出血しているので、その血液を身体が再び吸収して
再利用してもいるのだそう。
ただ、この状態もいずれ限界が来るとのこと。

 

全身麻酔を掛けるので、ジュラは朝から絶食だったけど、
ジョイも体調不良らしく食事を受け付けず、共に絶食。
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午後までの時間、こんこんと寝て自己治癒タイムでありました。

 

そして、午後6時はやって来ました。

腫瘍専門(専門と言うか得意とする)の医院長はこの日の夕方から海外出張と言うことで、ジュラの麻酔が覚めるのを見届けから、動物病院を発ち、検査結果の説明は部下の獣医師から聞くことになっていました。(医院長からのきちんとした説明は後日聞くことになっている)

 

診察室に入り、いよいよ検査結果を聞く時です。

良い話はあまり出来ないと言う説明から入り、ざっくり書くと、脾臓の腫瘍は肝臓と
肺に転移が始まっており癌である、摘出して細胞検査をしないと断定は出来ないが、
造影剤の入り方から血管肉腫が疑われる…

と言うもので、血管肉腫だった場合が最も悪性度が高いと知っていたので、
私はもう身体の力が抜け、立っているのがやっとだった。

詳しい説明は後日受けるとして、それまでに手術を受けるか、受けないかじっくり考えてきて欲しいとのことだった。

 

その後、連れて来られたジュラは息が荒く、初めての点滴と全身麻酔に相当ショックを受け、憔悴していた。自宅に帰ると顎に水分が溜まり、タプタプとコブ状態。病院に電話すると一晩様子を見てくれとのこと…。

晩御飯は勢いよく完食してくれて、夜の睡眠時は息が荒かったが、その後徐々に体力は回復してきました。

とりあえず、賭けに出たCT検査の全身麻酔から目覚めてくれてジュラに感謝です。
顎の水分(?)も吸収されて一安心。

 

さて、結果を聞いた私、ショックで悲しくて、でも涙は止まってしまって、しばらく動揺していました。ジュラが誕生日に倒れて以来、毎晩何度も寝汗をかき、胸が潰れるような感触で食事は喉を通らず、ジュラを第一に考えないといけないのに、しっかりせええよ、自分と、変な空回り。ジュラが近いうちに亡くなってしまうなんて耐え難いと。

でも、少し冷静に考えてみることにしました。原点に振り返ってみたのです。
何故、今、この生活があるのか?何故、ワンコがこんなにも大切な存在になったのか?

それはUと私の生活から始まり、犬と暮らすことを二人で選択したからであると。
結局、14年間Uと一緒に暮らして来た時間の中で、犬が居なかったのは最初の八ヶ月だけで、その後、当初二人では予想もしていなかった犬が生活の中心の日々が始まったのです。

その間にも、立て続いた家族の看取りを始め色々と大変なこともありましたが、私はこの四人の生活のベースがあったので、それを乗り越えることが出来て、尚かつ幸せでした。

だから、我が人生の選択に悔いなし

いつか、こういう看取りの時間が来ることは分かった上で犬を迎えたのだから、今その時を、瞬間瞬間を大切にしっかりと生きよう、こんな風に今、気持ちを切り替えているところです。

 

長くなってしまったが、もう少し書く。

犬種的なこと、性別的なことの影響もあるのだろうけど、ジョイとジュラはそれぞれに私にとって違う繋がりを感じています。

ジョイは元々気が強く、それがトレーニングでコミニュケーションが取れるようになり、なんとなく、小さい妖精みたいな感じ?(これをUに言うと何が妖精やねん!どっちかと言うお猿さんだろ!と笑われますが)

一方、ジュラは初めから温厚で、いつしか女同士の繋がり、寄り添い合う関係、パートナーというか、分身というか、上手く言えないのですが、ピタッと近く、対等な感覚なのです。

当初、獣に魂を奪われ過ぎてはいけないと、自分をセーブしていたところもあるのですが、ジュラはもう、そういう理性を取っ払ってすっかり近い存在になってしまいました。私にとって唯一無二の存在なのであります。

 

湿っぽい私の内面の話はこれくらいにします。

 

さて、肝心な今後のこと決断ですが、ほぼ我々の中ではオペは受けさせないことに決定しました。

細胞検査をしたわけではないので血管肉腫と断定したわけではないが、これはオペを受けても非常に予後が悪く、転移まで始まっているのなら、脾臓の破裂予防だけの為にオペを受けさせ、怖くて痛い思いをさせたくない。術中死亡のリスクも背負えない。

ジュラは一年半前に心臓病も発症したし、前脚の関節も老化で変形し始めている。冷静に言うと、11歳を迎えたけど、彼女の犬としての身体の寿命が来ている、それを無理に伸ばすことは止めよう、そう決めました。(オペで消耗して、より寿命が短くなる可能性だってあるわけだし)

 

幸いにも、今ジュラはまぁまぁ元気で散歩にも行きたがるし、ごはんも食べてくれています。f:id:joju8:20181108112605j:image

今朝の散歩の様子です。

 

一見、元気そうに見えますが25日以来、すっかり変わってしまったところもあります。 

疲れやすく、家ではほとんど寝ています。

身体が大変ではあるだろうが、家で平和にスヤスヤ寝ています。

時に生きることとは、長さでなく、どういう時間を過ごすかが大事だと思う。

いつ、脾臓破裂で突然死をするかは分からないけど、毎日、一つでもジュラにとって良いことがあるように過ごさせたい。彼女がしたいように、望むままに。

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外に出たがれば私も一緒に出るし、家で休んでいたがれば、家で休む。

 

 

最後に私が一つ決めていること。

もし、ジュラがごはんを受け付けなくなったら、それを静かに受け入れようと思う。

祖母との経験が私にそれを決心させます。

乳癌が肝臓に転移して、末期がんの状態で施設に居た祖母。私は施設の看護師に、ごはんを受け付けない祖母にイチゴミルク味の栄養ドリンクパックを飲ませるように言われました。

私はストローを祖母の口に入れ、静かに、でも叱咤激励しながら、嫌がる祖母に一口一口イチゴミルクを飲み込ませたのです。なんとか、飲ませた達成感、無理矢理飲ませる罪悪感…

祖母に

「怒ってる?」

と聞いたら、祖母は声を震わせながら

「怒ってるー」

と答えました。

その晩に祖母は亡くなり、私は無理矢理イチゴミルクを飲ませなければ良かったと思ったのでした。(病む程、悔いてはいないが)

なんと言いますか、どんなに死にそうな状態でも、側にいる人間として、本能的に“食べて欲しい”と脅迫的に思ってしまうものなのです。(私は…かな?)

でも、ジュラにはそう言うことはしたくない。強く決意しないと、難しいことです。

 

本当に長く書いてしまいました

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そろそろこの辺でおいとまします。

ジュラのことばかり書きましたが、うちにはちっこい妖精も居ます。
彼はすっかり元気です。元気ながらも、群の状況の変化、私たちがジュラはがりに気にかけている様子、ジュラばかりがオヤツをもらえること、などに困惑を受けている。

ジュラ・ジョイ共にケアしていけたら良いなと。

 

(私的感情いっぱいの日記になってしまいましたが、こうやって書くことで自分を省みようとしているようです。あしからず)