バングラデシュの滞在先でのあれこれ
のつづき
過酷な入国から一夜
外はどんな景色なのでしょう???
カーテンを開けるとそこは南国
(って、川端康成風みたいになってしまった(^^;))
けっこうな高さの階にいるらしく、向かいではビルが建築中だった
滞在中に何度もこの窓から、ぼーっと男たちがビルを建てて行くのを眺めることになる。けっこうな高さなのに軽装でひょいひょうと登ったり、力仕事をしたり、実によく働くのだ。ダッカでは建設ラッシュらしく至るところでビルが建てられている。
寝室の奥にバスルームがある
あえて、この写真しか出しませぬが正直に申し上げるとバストイレもなかなかの年季が入っており、厳しかった。シャワーヘッドは小雨のごとくの微粒でとても身体を洗えない。折り畳み式の洗面器を持って行っていたので蛇口からお湯を出して洗面器に溜めて入浴をしたのだけど水圧が弱いからなかなか溜まらない。故に時間がかかり身体がどんどん冷える。お湯の温度も日によってまちまち。このシャワータイムが何よりもきつかった。
洗面所の方は水圧が良いのだが蛇口が水漏れをするので、顔を洗ったり洗濯をすると地面がびしょびしょに濡れてしまう。(トイレの下が濡れると悲惨)
結局、洗濯もかがんでシャワー室でやるので足が冷えるし腰が痛い。
でも、これって、きっとこっちでは良い方の暮らしなのよ!
と言う結論に落ち着いた私たち
部屋を出るとリビングがある
朝起きてみると、昨夜の青年はどこかへ仕事に出掛けたようだ。テーブルの上にある食パンを食べたら良いと言われていたのでとりあえず、それを食べた。
にしても、
自分の置かれている状況がよく分からない???
Q氏はやって来る気配もないし、ギャラリーのオーナーもどこにいるのか謎。
自分たちがどこにいるのかも分からない。
そうこうしてるうちに、誰かがキッチンにいる(゚ω゚)
だ、誰やねん?!
にしても奇麗な衣装ではないか!!!
私たちが寝室にいる間にやって来たっぽい?
のちに少しずつ分かってくるのだけど、ここは五階建て(日本方式だと六階建て)の建物で全てギャラリーのオーナーの持ち物。一階にオーナーの経営する建築事務所がありそこに三十人以上が勤務している模様。
こちらが建築事務所の来客用待合室(面談室)
このフロアと我々が滞在する五階(日本だと六階)をこちらの会社で使用していてあとは住宅用として賃貸に出しているらしい。
エントランスのあるゼロ階には二十四時間、守衛さんがおり安心感がある。
オーナーが雇っている運転手も一階で待機している。
(バングラデシュでは中流より上の人々は基本運転手を雇って自分では運転をしないようだ)
先程、キッチンにいた女性はオーナーに雇われている料理人の奥さんで夫婦でこちらに働きに来ているらしい。
バストイレの件でテンションが下がったわたしたちでありましたが、物腰柔らかく、とても感じの良いお二人にお会いして一気に気分が上がった!
彼はオーナーと上役たちのお昼ご飯を作っているのだ。上役たちは毎日、我々が滞在している五階のリビングでランチを食べていることが分かった。あと、使用人たちや運転手ニ〜三人、守衛さんたちの食事作りも一手に引き受けている。
ということでわたしたちも二週間、彼に食事を作っていただきました!
とても美味しくて、そのことはまたレポートさせていただくよ<3
このようにダッカでの滞在が始まったわけだが、のちにびっくりすることが起こる。
数日後にQ氏が私たちの滞在先を見に来たのだ。その時は何も言わず、翌日に外で会った時に
「部屋を見てびっくりしたね。今バングラデシュきれいになってるから、汚くてびっくりした!大丈夫???ホテルに移った方が良いんじゃない?」
と真顔で言われたのだ
そうなん(・Д・) ⁉︎
正直に申し上げると・・・エアコンは何十年前の?っていう位古くてスイッチを入れるたびに恐ろしかったし、コンセントの挿し口辺りの壁に大穴が開いていたり、網戸に穴や隙間があり夜中に何度も蚊に悩まされたし、ゴキ様とも二度ほどバスで遭遇したり、けっこうキツイなぁと思いつつ、
いやいや!
これがこっちの暮らしなのだ(・Д・)ノ
と自分たちを振るい立たせていたので、Q氏のこの発言はけっこうショックだった。。
Q氏にはホテルに移ることを勧められたが折角のオーナーのご厚意を無下にするのも申し訳ないと同時に、今さら開け放った荷物をまとめる気力もなく、引き続きこちらに滞在させていただくことにした。あと、食事が美味しくてさ。外食って慣れないわたしたちには簡単じゃないのよ。滞在先で出掛けずに食べられるってありがたいのだ。
あとで分かったことだが、隣に寝ていた青年はギャラリー勤務で(社員ではないが使用人の中では上位の人)私たちが滞在するにあたり、私たちを手伝うためにオーナーが隣に泊めさせたらしい。
ダッカのお金持ち的感覚、使用人いるやろ?的な。
だから、レンジで温めるだけの晩御飯ですら自分たちで用意することは出来ず(やるなと言われる)いちいち青年、もしくはティーボーイ(若い16歳の使用人)にお願いをして準備してもらい、洗い物も一回もしなかった。流石に食器を流しに運んだりしたが、それをすると怪訝な顔をされる。まさに使用人文化。
この使用人文化で一番難儀だったのがトイレットペーパー問題(笑)
1ロール無くなる度に使用人に
「トイレットペーパーを下さい」
と言って1ロールをもらうシステム・・・。
いや、もう恥ずかしいんですけど。もう一パック丸まるもらえんかな?
って思うよね。自分で買いに行こうにも、外出&ショッピングのハードルが恐ろしく高くて、日用品を買いに行けなかったのだ。
外出問題については改めて詳しく書くが、後半の方ではUも少しだけ外に出られるようになり、滞在先のすぐ近くにある屋台で朝一にミルクティーとバナナを買いに行くのが日課になった。
ダッカのコンビニ的な屋台
バングラデシュ産のバナナうまし!
自分で好きなのをもぎ取れば良い。
通りはこんな感じ
早朝だから静か
Q氏に滞在先が汚いと言われてショックを受け、一時期心折れそうになったけど、少しずつ外の気配を感じ、料理人や使用人と仲良くなれたことで日本暮らしのぬるい生活に慣れたわたしたちも厳しい水回り問題を乗り越えたのでありました。(元々、バックパッカーをして過酷な旅をする強靭なタイプではないので)
あと、こちらの滞在先は隠れ家みたいな感じで安全面に関して言うと、とても安心だった。ここに外国人がいるって誰も思わないだろうからね。
最後にあえて、不便だったことをもう一つ書くと
五階ではWIFIが繋がらなかったこと!
二階の事務所に行けば繋がるのだけど、夜にわざわざ行くの面倒だし、何故か蚊が大発生していた。(事務所には24時間使用人がいる)
今の時代、旅先ではネットで情報収集をしてなんぼなところがあるので、それが出来ないのは不便だった。ただ、オーナーの奥様がノキアのモバイルを貸して下さったのは大助かりでした📱
ホテルに泊まっていた方が物理的には快適だったかも知れないけど、ホテルでは経験できないことも色々経験したので、やっぱりここに滞在させていただいてとても良かったです!
本日、12月16日バングラデシュ48回の目戦勝記念日らしい🇧🇩(パキスタン軍との内戦)
彼らのFBの投稿を見ていると身分に関係なく一致団結してこの日を祝うようだ。明るい気持ちだけでなく、パキスタンにやられたことは忘れないぞ!って強い気持ちで。
そう、パキスタン人はあんまり良く思われていないようで
帰りの空港の航空窓口でパキスタン人と勘違いされてキレられるUなのでありました(°▽°)
その話もまた…
つづき
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