Joy & Jura

ウィペットと共に静かに暮らしています。犬のことも犬以外のこともぼちぼち書きます。

バングラデシュ・ダッカでの個展

 ✻バングラデシュの滞在先でのあれこれ - Joy & Jura

の続き

 

今回はダッカ渡航の一番の目的、Uの個展開催について書く。

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バングラデシュで個展を開催した経緯はこちら

何故バングラデシュに行って来たのか - Joy & Jura
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どこにいるのかよく分からない滞在先(グルシャン地区なんだけど)から同じ地区の北の方にあるBananiにあるギャラリーに移動する。わずか2キロ弱の距離であるにも関わらず、渋滞のため最低20分は掛かる道のりだ。

 

そのギャラリーへ向かう車からの光景が私たちにとってはダッカに着いて初めて昼間の外で景色だった

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グルシャン地区だけあって想像よりも都会的であるかと思えば

 

天秤棒を担ぐ男性の姿を発見して、思わず北斎の浮世絵を思い出したり・・・
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ちなみにポスターはハシナ首相(女性)の物で街の至る所に貼られていた。ハシナ首相はパキスタンからバングラデシュ独立を果たしたムジブル・ラフマンの長女で、その父はクーデターで殺されているという、ちょっと聞いただけでも複雑な政治的背景を抱えるバングラデシュであります。

 

そんなバングラデシュにオープンしたばかりというダッカギャラリーは一体どんなところなのでしょう?!

 

 

 すごく綺麗じゃないですか!!!

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今回お世話になっている、オーナーのムスタファ氏が建てたビルであります。建築家なので、自分で設計して、自分で所有しているのだ。バングラデシュではそういう建築家が数名いるようで、露骨な言い方をするがお金持ちだ。ムスタファ氏の本業は建築家であるが芸術への造形が深く、絵画、音楽を嗜むマルチに才能溢れる人なのだ。
だからこそ、ギャラリーをオープンしたのだ。香水店、高級婦人服店、テーラーなどがテナントとして入っており、その二階にギャラリーがある。最上階にはムスタファ氏がプロデュースと経営をするブックカフェがある。(めっちゃお洒落だったので、別記事で紹介する)

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 さて、そのギャラリーの全貌はいかに?

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 広いし、立派!

日本でもなかなかこんなに広いギャラリーはない。

 

 

展示を手伝ってくれたスタッフの方
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右にいるのがアリジャケ君という青年で、我々を空港に迎えに来たり、私たちの為に隣室に宿泊して晩御飯を温めたりしてくれたりと、何かとお世話になった。詳しく聞くとムスタファ氏の家で彼が子供の頃から雇われていた料理人の息子だそうで、ギャラリー勤務として雇われているようだ。

ギャラリーには動く壁が12枚ほどあり、それを自由に動かして展示が出来るのだが最後にムスタファ氏がアリジャケ君と夜遅くまで展示してくれた。ありがたい・・・🙏

 

 

音響設備もめっちゃ立派であります
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余談だが、アリジャケ君がすごいなと思ったのは色んな所のwifiパスワードを暗記しているところ。聞くとね、すぐに入力してくれるの・・・、密かにすごくない?

 

 

個展初日のオープニングパーティー直前にはテレビ局が来た
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 Uもインタビューを受けるが、英語があまり得意でないので止む得ず私も通訳みたいな感じで一緒に映った・・・。もうね、緊張するし、まだ頭がうまく英語頭に切り替えられないしでひどいもんだった(焦)その時の放送を見てないのが幸いだわ

キャスターの女性がすごく感じの良い方で、カメラマンが小さな声で
「僕は彼女の夫なんだ。職場結婚で一緒に働いてるんだ。あと、僕の方が年下なんだ」とニコニコはにかんで話しかけてきた。まるで、僕たちもあなたたちと同じ年の差夫婦なんだって感じで。ソフトで話し易く温かい夫婦だった。

 

 

 

オープニングには日本大使ご夫妻も来て下さり、どんなに心強かったか

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 というのも、日本外務省のHPではバングラデシュ渡航について“不要不急の渡航は控える”とあり、不要不急とは一体なんだ?個展でテロリストに誘拐などされたら
自己責任だ!
と日本でバッシングされるのでは??などと怯えまくっていたので、日本大使が来て下さるということはバングラデシュでの個展を日本にも賛成してもらえてる気がして、とても心強かったのだ。(のちに話をして知るのだが、現時点で約1000人の日本人がバングラデシュに住んでいるらしい)
演台に立って話しているのが今回我々をバングラデシュに呼んだQ氏で、完全に余談だがUが皆に分かるように一生懸命英語でスピーチをしたというのに、Q氏は!なんと!!
日本語で長々と話をし出したのだ。その意図はすぐに分かった!彼のスピーチを聞いているバングラデシュ人の方々がもう、その日本語に感心して呆気にとられているのだ。

Q氏ってば、完全に

自己アッピーーーーール

じゃないですか?!Q氏はバングラデシュでは相当有名な画家なんでね、その辺が流石だなと。しかし、Q氏の自己アピールが延々と続く・・・。(安倍首相がバングラデシュを訪問した時にダッカ大学を案内したのがQ氏で、その武勇伝がここでも繰り返される)
その後、それを補うかのように大使が英語スピーチでたいそうUを持ち上げて下さった(笑)

これまた完全に余談であるが、上の写真で一番右に座っているのが私で変な足のポーズをしているには理由がある。事前のムスタファ氏との打ち合わせで私は前に座らずに観客と一緒に並んで写真を撮るということになっていたのに(その為にわざわざ、ミラーレスカメラを持って行っていた)土壇場になってQ氏が強引に私をそこに座らせたのだ!(そこはムスタファ氏の座る席と決まっていたのに(焦))
それで、私は内心『なんでやねん!』とずっとブーたれていたので、こんな変なポーズになってしまった次第・・・。もっとシャントすれば良かった

(なんかQ氏のことを良く書いてないように見えるかも知れないけど、仲良しなのでご安心を!)

 

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そんなこんなのオープニングパーティー、無事に終わりました!

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ムスタファ氏はムービースターさながらの存在感だ

 

 

あとですね、流石バングラデシュお客さんの服は民族衣装風で綺麗だった!女性も男性も素敵な服を身にまとっていて、今回の滞在で私はファッションについても大いに考えさせられた。(その話もまた)

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こちらの女性は陶芸家で、後日ダッカを案内をして下さってすっかり仲良くなりました。

 

 個展を開催したおかげで、ただの旅行ではないような出会いが沢山あり、この後ダッカの滞在はどんどんディープな沼へハマっている行くような日々となってゆく。

 

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 ダッカでの個展、マニアックな場所ではありましたが行ってみると小さいながらが額縁屋さんが中心地の目の付くところに何軒かあったり、リキシャアートと言われる人力車を煌びやかに飾り付けする習慣など、人々の生活にアートが溶け込んでいる様子が垣間見えました。バングラデシュはまだまだ貧富の差は激しいのだが、人々の音楽やアート、ファッションへの関心は高く、一見経済とは無関係で貧しいと必要がなさそうに見えるそれらの文化的活動と言うのは、実は人々の生きる力や慰めになるのだと再確認させられた。
人類というのは古の時代から絵を描いたり、音楽を奏でたりしていた生き物なので芸術的活動は一種の本能であると言っても過言ではないのでしょう。

 

 つづく