ツアーもいよいよ終盤。
ボバピパパさんが黒子役なら、
さしずめ僕は空気といったところか。姿は殆どどこにも写っていない。
ボバピママさんの日記にだって僕の姿はありゃしません。
そう、木に化け岩に化け、そして空気にまで化けて幸せなワンズたちの写真を撮っていたのだ。
(余談だがこの「化ける」は渓流魚釣りの鉄則であり、北海道はその聖地でもある)
だが、いくら化けようとも、死んだふりをしようとも通じないお方だってここにはいるらしい。
プーさんと一緒に、おいそれと仲良くハチミツなめるとは行かない。 それも大自然!
ガウォォォぉぉ―っ!
そんなこんなでやって来ました千年の森。
「7つのダイヤモンドがこの土地の7つの場所に密かに置かれた」とある。
このプレートそのものが作品らしい。
この「密かに」の一言で物語性はグンと高まる。
たちまち4ワンズ+4人は物語の主人公になる。
自然散策+野外アートの旅、ボバピツアーズは体も頭も使うのだ。
雪解けのまだ冷たく澄んだ流れのほとりが春の気配に溢れ、
何とも染み入る。
そんな流れに添ったり離れたり、横切ったりしながら一行は歩く。
空気の美味さに思わず何度も深呼吸をした。
ワンズたちは、何をリサーチしているか知らぬが
きっと同じように深呼吸しているに違いない!
こちら、ボバジュラ コンビ!
しばらく歩くとセラミックを敷き詰めた白い円の出現。
出たな!妖怪ならぬ 出たな観念アート!一発目。
もしやこのおびただしい数のセラミックの中に
ダイヤモンドがあるのか?
とその時
一瞬にして、あっけなくお春丸がそれらしきものを見つけた。
我々一同、やったー!と声を上げたら
近くで景色をスケッチしに来ておられた二人組のご婦人のひとりが
スミマセン それワタクシのですと言ってこられたのだ。
どうやら、文鎮にしていた水晶だったのだ。
てなわけで、あっけなく夢はついえた
。
それでも PiとJu 姫組が、見知らぬご婦人のバッグにごあいさつで
場はなごむ。
その後、ダイヤモンドは何処にも見つからなかったが
我々の歩幅は狭くならない。
ツアー日記の最初に載せた場面。4ワンズが最も決まったときかな!