Joy & Jura with Whippet Floren

ウィペットと共に静かに暮らしています。犬のことも犬以外のこともぼちぼち書きます。

愛犬フローレン、謎だった多飲多尿の原因が判明する

少し間が空いてしまいましたがフローレンの看取りについての続きを書きます。

 

無事に良性乳腺摘出が終わったものの、傷が日に日に治ってきているのとは裏腹に食欲が落ち始めたフローレン。多飲多尿も相変わらずすごい。

さらに、一番シンプルな超短時間の散歩コースなのに段差で後ろ足が引っかかったり、私の頭の中で

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がどんどん増えてゆく。

犬の多飲多尿で困った時に取るべき行動をネットで調べると、一日の摂取水分量と尿量を記録することらしい。

ということで、数日間記録し始めたところ

一日の尿回数:12回前後

尿量:1300ml前後

摂取水分量:1300ml前後

(フローレンの正常時体重は14キロ、この頃は痩せて13.4キロ前後)

 

うん、明らかにおかしい。

このデータを持って、かかりつけ医のところに駆け込むと、これはちょっとまずいと。内分泌系の異常、もしくは崩尿症の可能性もあり?ただ、先生自身の体調が万全でなく手に負えないとのことでオペを受けた獣医腫瘍科認定医とは別の動物病院を紹介されます。(ジュラの見取りでお世話になった病院です、ここではX動物病院とします)

その足ですぐにX動物病院に向かいました。

結論から言うと最終的にこちらの動物病院で全然違う不治の病が見つかることになります。

とは言うものの、見つかるまで2〜3週間程かかります。
何故ならば、一ヶ月以内に術前検査を受けて異常がなかったと言うこと、オペに耐えらると判断されオペを受けている、血液検査にて腎臓の数値が少しずつ上がっているものの基準値内であること、さらに元保護犬ゆえにオペのストレスの影響が大きいストレス性の食欲不振が考えられることなどを考慮するとすぐにお預かり検査をする意味はなく、むしろマイナスかも?と言うことで、しばらくは食欲増進剤や痛み止めで様子を見ていたからです。

いやいや、だってそうでしょ?6月にも、8月末にも検査を受けて異常なしと獣医腫瘍科認定医に診断されているのですよ。まさか不治の病が隠れているって、思いますか?

ですが、様子見をしても一瞬良くなっても緩やかに下降して行く体調を見ていて、私たちとX病院の先生と全員で頭を悩ませ、これはもう、もう一回検査するしかない!と言うことで再び検査を受けました。すると、副腎に異常が見つかりました。副腎が通常より1.5倍以上のサイズなのだそう。さらに、腎臓と繋がっている動脈に何かしらのコブが出来ていて、腎臓と下半身への血流が妨げられているとのこと。

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よって、エコーなので確定診断は出来ないものの、状況を考えると副腎に癌が出来ていて、それが動脈に転移している可能性が高いと言う結果でした。

<動脈の画像>

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真ん中の影がコブで色のある所が血流

これでいかに血流が妨げられているか素人目にもわかります。
そりゃ、フローレンも体調が悪いはずです(/ _ ; )

 

ようやく、多飲多尿の原因は説明が付きました。腎臓に血流が行かないのですから急速に腎不全に陥っていたのです。

その動脈のコブは、悪性腫瘍でなく血栓性のコブの可能性もゼロでなかったので、さらに詳しい血液検査を受けましたがその結果は血栓性のものではないと言うことでした。

副腎癌の確定診断にはMRI検査しかなかったのですが、確定したところで動脈のコブをオペで摘出する事は出来ない、要するに不治の病で看取り期に突入しているので、検査はこれで終わりです。

全ての謎が解けたと同時に、フローレンがこんなにしんどい状態なのに乳腺のオペを受けさせたことの後悔と申し訳なさで心の中が震えましたが、なんとか現状を受け入れて看取ろうと気持ちを切り替えました。

 

ただ、ここまで遠回りする前に神戸で唯一の獣医腫瘍科認定ならば乳腺の術前検査で副腎の異常を見つけていただきたかった。こちらが、あんなに多飲多尿をアピールしたのにこの結果は悔やまれます。愛犬に無駄な苦痛を与えたくなかった。これは正直な気持ちです。

今でも、車でその動物病院の前を通る時はやるせない気持ちが込み上げてきます。
最大の悔いは自分たちでその病院でフローレンにオペを受けさせると判断した事。何故ならば、診察中に違和感を感じたことが何度かあったからです。直感的には通うの嫌だなと思うこともあったのに、肩書きを信じて、フローレンの為と間違った我慢をした次第。

直感信じるの大事

フローレン本当にごめんなさい🙏

 

後日談として、この結果が分かってから、かかりつけ医は最初神戸で唯一の獣医腫瘍科認定を紹介したことのお詫びを言って下さり、最後に原因を突き止めたX病院の先生はすぐに見つけられなかったことを詫び、肝心な神戸で唯一の獣医腫瘍科認定は電話にすら出て来ませんでした。受付の方は一緒に残念がって悲しみの言葉をかけて下さったのがせめての慰めですが。。

というか、なんで謝る必要のない方々がお詫びを言って、肝心な人が何も言わないんだ!というこの謎現象…。

 

このように色々ありましたが、

 

全て自分の選択なので、これ以上このことを考えるのは止めにました。

 

この話はこれで終わりにします。遠回りをしてしまったけれど、最後は看取り期であると分かったので、辛い時もありましたがフローレンと向き合ってお見送りすることが出来ました。