Joy & Jura with Whippet Floren

ウィペットと共に静かに暮らしています。犬のことも犬以外のこともぼちぼち書きます。

トリップ (仏像編)


平日の空いた電車に一時間半揺られて奈良に着くなり
興福寺の鐘に出迎えられ一気に感覚が古都ワールドにワープする。
家の近くにも鐘のあるお寺があるが大晦日の除夜の鐘でしか
鐘の音を耳にすることがないのは何故だろう?

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興福寺では1日3回朝6時、正午、夕方6時に鐘を鳴らすとのこと。
鐘の音でこんなにも気持ちが浄化されるのなら、古都でなくても
鳴らせばいいのに。私も早起きが出来るようになるかも知れないし(笑)


さて、今回の犬連れ奈良への小旅行はあくまでも主役はお祖母さんである。
本人が自分の体力を見据えて回りたい箇所を興福寺東大寺に絞った。

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犬連れなので私とお祖母さん組とUさんと交代で見に行く。


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「お祖母さん組はどこへ行ったんだ?オイラも行きたいよ!」


ダメダメ!暑いだろうけど外で待ってるんだぞ。
いちお曇りで気温はそんなに上がらない筈よ!でも蒸し暑いね〜。

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国宝館で阿修羅像も見て来た。(撮影禁止なので拝観券のみ)
どの仏像にも、古の仏師の気合が今も燃え滾っていてドキドキと胸がなる!
すっかり忘れてしまった東洋美術史での講義を思い出しながら
頭と心、両方で一生懸命見る
でも、心のどこかで外で待たせているJ&J&U(以下、U組とする)が気になる〜〜〜(>_<)
自分はもう見なくていいと、遠慮するUさんに私とお祖母さんが

「いいから、見ときって!折角来たんやし見とかな!!」

と説得して外待ちの交代。

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「蒸し暑いわ〜まだ待つのぉ?あっちにいるジョイ兄の大きい版みたいな生き物
ナニ??」


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奈良のお犬様ならぬ鹿様よ!危ないからあんまり近づかないようにねジュラ。
待ってる間に昔、東洋美術史で習ったことを少しおさらいしようかな〜。
この講義で仏像の見方が全く変わってしまったのだ。
まず、最初に仏像を見た時に「仏像」としてでなく「形」と「流れ」を見ろと言うのだ。
例えばスーパーモデル体系と言われる「百済観音」を見て何に見える?と聞くのだ。

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学生たちが黙ってると


「ポッキーだろ!ポッキー!!」


と言う具合。えっ?ぶ、仏像がポッキーですか(+o+)と
おったまげたものだ。
そして頭のてっぺんから足元まで、どこに目が行くか腕や腰
衣の流れなどを見ていく。
この流れの美しさでその仏像の造形美が変わってくる。
そして背中の手抜き具合や力の入れ具合で時代も分かる。

仏像が日本に伝わってきた初期の仏像にはまだ中国らしさが
色濃いが飛鳥時代後期から平安時代にかけて最も日本らしさが現れ仏像アートの充実時代なのだとか。
仏像は信仰でもあるがアートでもあり、アートそのものも信仰のようなものでもあるのでは
ないかなぁと思う。
そして現代、日本全国に作られているコンクリートの巨大な観音や仏像が
いかにもご利益が無さそうでアートという感じがみじんもしないのは、何故だろう?



さて、Uさんも拝観から戻ってきたので、
   
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犬と一緒に入れるカフェで小休憩がてらランチを取り午後の部に備えましょう♪