マッターホルンは甘くない (こんにちはウィペットさん)
スイス滞在中、楽しみにしていたのがGmailで届く
ジョイ・ジュラの日々の様子。
ふむふむ、食欲もあってエネルギッシュだとか!
それが分かれば安心して我々も行動できると言うもの。
ちょいと、旅にでもでましょうかね〜
ということで、こちらがスイスに到着するなり必ず
購入するハーフパス110CHF(値上がりしてるー(>_<))
日本円にすると12000円くらい。
少し高いけれども、これがあればほとんどの乗り物運賃が
半額もしくは割引になるのだ。そこそこ移動するなら
断然お得というわけ。
早起きをしてLuzernから三時間の列車の旅でやってきたのが
スイス王道の旅先Zermatt(^_^;)
流石、観光で潤ってる町はサービス満点(笑)演奏が流れていたり
京都・奈良で言うところの人力車的感覚の乗り物「馬車」があったり
(ツェルマットではガソリン車が禁止ということも多少は関係あるのでしょうが)
ちょっと、ヤラセな気配がしないでもない
山羊の行列があったりとまぁ、山奥なのに観光客で混んでいる
ディズニーランド的な場所Zermattに行くのは、どうかなとも
思ったけど、Uさんにベストシーズンのツェルマットでハイキング
の楽しさを味わってもらって、帰国後もハイキングに目覚めてもら
おう!という作戦なのだ。
それと同時に私も12歳の時に一週間のツェルマット修行(?)で
毎日八時間歩いて、ツェルマットのハイキングコースを沢山歩いた
のが懐かしくなったというのもある。
そんな思いで辿り着いたツェルマットで早々に良き出来事が!!
ウィペットさんがいるではないか!
ついつい頬が緩んで、飼い主さんの女性に話しかけてしまう(^O^)
五才の男の子であった。
今まで見た男の子のウィの中で最も小柄で胸板は厚く、ウェストの
くびれが強烈で、きっと普段からよく飼い主さんと歩いているの
だろうなと思った。性格はとても穏やかでステキな子だったなぁ。
もしかしたら、ツェルマットでバカンス中のウィペットに会えるかも?!
と思っていたので、嬉しさ倍増。
ついつい、わたしもJ&Jが懐かしくなり、リュックから持ち歩いている
ジョイ・ジュラの写真を取り出して、見せてしまうという親バカっぷり
を披露してしまう(^_^;)
色々と話をしているうちにスイスでの滞在期間を聞かれて、二週間だと
答えると、よくあるように「短いですね」と言われるのかと思いきや
こちらの女性、しばらく間を置いて、表情を曇らせつつ
「二週間も愛犬と離れるのはツライと思うわ。。次回は一緒に連れてきて
もっと長期滞在しないとね(^_-)-☆」
と答えましたの!!
えー、なになに、この気持ち分かってくれるの!?
スイスに来て、初めて犬のことで分かり合えた気がしたわ!
ツェルマットなんだか良い予感がしてきたわ♪♪♪
とても良いお話も出来たし、笑顔でお別れをしてから
早々に宿に荷物を置き、午後のハイキングに出掛けることに。
左にモンテローザ、右にマッターホルンがあり様々なハイキングコースがある。
当然ながらてっぺんを登るのは、本格的にロッククライミングが趣味の方々。
我々は、事前に調べてあった、身の程をわきまえた景色が良くて軽〜い一時間半
のハイキングコースを目指すべく、登山列車でSunneggaまで登り、歩いて下る
コースを行くことに。
(本来、足の為には登りの方が良いのだけどね)
Sunneggaに着くなり絶景!
ここ最近のスイスは雨や曇りの天気ばかりだったのでこれは、かなりラッキー★
地図を読むのもそこそこに子供と犬連れグループの後をコソッとついて行くことに^m^
で、学びました。。
山登りにコンパスくらいは持って行くこと、そしてテキトーに人の後を
ついて行かないこと(T_T)
まず、道が想像以上に狭いところがあり片側は断崖絶壁に近く
高さがものすごーーーーく高い。
慣れていないとマジで怖いんです。左側には絶景が広がるも
その絶景を見ては歩けないという感じ。
道は見晴しの良い景色から森の中へ続くも相変わらず絶壁な道が続き
前方グループの子供たちのはしゃぎっぷりや走るスピードが危険だと
判断した親たちは子供たちへの態度が厳しくなり、ゆっくり歩くことを
指示したと思ったら、わたしたちに
「お先へどうぞ( ^^) /~」
と道を譲るのであった。
えぇっ?!あなたたちの後を付けてただけなのに・・・
とも言えず、知ったか顔で先へ進むも人がいなくなるととても不安。
そして、ツェルマットへの出発前にたまたま見たニュースを思い出す。
年々、軽い気持ちでツェルマットへハイキングに行く観光客の事故死が
増えていると・・・
このコースもまぁ、手すりがあるだけ良いのだけど
下を見るとこんな感じ。
でも、信じられないことにこの道を結構なスピードで走る
自転車ライダーもいた(笑)
結局、子供たちのグループは違う道を行ったようで
合流することはなかった。
(違う道なんてあったと思えないのだけどね(>_<))
歩き続けるうちにようやく人のいる道に出て絶景ポイント
に辿り着くのであった。
一時間半のコースの筈が三時間以上も歩くことになったけど
自分で歩かないと見れない景色にこそ価値があるからね(^^)/
こちらの犬連れのご夫妻は、登山列車で隣の席だったのだけど
犬との山歩き!私もジョイ・ジュラと歩きたい(≧∇≦)と妄想が膨らむ。
実はこのおじさん、登山靴の底が取れて大変なことになっていた。
学んだことは、山の地図は難しい、標識の「一時間」は嘘ばっかり(多分)
そう思って用心して行くこと。
そういえば、大昔の子供の頃も怖くてついつい地面に手を付けると
父親に「手を付けるなぁ!!二本足で立って歩け――!」と
叱られつつ泣きながら登ったのを思い出した。
登山列車やテレカビンは一切、乗らせてもらえず登りも下りも全て徒歩であった。
このように恐怖の記憶は何故か消える(笑)
ツェルマットの町に着いてからもついつい町歩きを見たりして
宿に戻ったころは、もう足がガクガク。
今回の宿はこちら→Hotel Bed & Breakfast Weisshorn - Zermatt Matterhorn (fr)。
夜には、外からホルンの音楽が聴こえて来るも
外に出る気力も体力もなく、部屋で静かに聞く。
(少しだけマッターホルンのてっぺんも見えてる)
やっぱり山は良いなぁ。
日本に帰って涼しくなったらジョイ・ジュラと山歩きしよう!
と思いつつ白夜のような明るい夜は更けて行くのでありました。