「君たちはどう生きるか」を観てきました
メリケンパーク・スタバ前の芝生が整備中で立ち入れないようになっていた
先月のことなので今どうかな?
暑くなってきたのでお散歩時間も短くなってくる。
ところで公開初日に宮崎駿の「君たちはどう生きるか」を観てきた。周知の事実通り、宣伝はしないという方針のため映画館にはポスターすら貼られていなかったので何の写真も撮れませんでした。映画は良かったです!
驚いたシーンがあって、主人公・真人の部屋にて積み上げられていた数冊の本が地面に落ちて、その中から「君たちはどう生きるか」を直人が手に取る場面なのだけど、その落ちた数冊の中に我が家に見覚えのある本の表紙がありました。
こちらのでデザインです↓
帰ってから確認したら間違いなくこのデザインだった。
講談社から出版されていた“世界名作全集” 我が家にあるのは「ギリシャ神話」で映画に出てきたのは「小公子」だったと思う。
↓昭和27年初版 昭和31年九刷発行
母の形見でありまして、改めて見ると6才の時の本だったのだなぁと。実際に何才で読んだのかは分かりませんが母はギリシャ神話が大好きで晩年まで大切にこの本を持っていました。全部ではないかも知れませんが私も子供の頃にこの本を読みました。何故か「すいせんになった若者」のところに母が「すいせん」と書いた付箋を付けています。有名なナルキッソスのお話ですね。久しぶりにこの本を見てみると随分と紙が変色してしまっている。日の当たらないところに保管場所を変えた方が良さそうです。
映画の前半は宮崎駿の子供時代が舞台になっていて昭和感溢れる情景でした。私が生まれる前の時代ですが祖父母と共に育った私にとってはこういう古い本の描写も含めて懐かしさも感じました。中盤から後半に掛けての異世界冒険シーンでは宇宙がちょいちょい登場して嬉しかった🪐
あと、これは本当に個人的な感想ですがその異世界はあの世・この世・の間ような不思議な世界でもあり、主人公真人の心の世界の中を深く探究しているようにも感じました。
全然路線は違うのですがジェニファー・ロペス主演の「ザ・セル」の世界観を少し思い出しました。(小児科医を演じるロペスが殺人犯の精神世界・深層心理に入り込むサイコ・スリラーです・・・💦)
深層心理に入り込む映画といえば、デカプリオ主演の「インセプション」がとても良かったです。
たびたび映画のテーマになる人間の深層心理というのはどこまでも深く、未知の世界が広がっているのかも知れませんね。
今回の「君たちはどう生きる」は過去作品の自らオマージュであると同時に初めて監督本人の心の世界を深く探究したものであるように感じました。(監督が今回は弱い自分の心を曝け出した、そんなインタビュー記事を読みました。)
レイトショーでもう一回行こうかなぁとか思っています
〜おまけ〜
・神戸の津で発掘された江戸時代のお人形
犬?小さくて何とも可愛らしい