台所のブラインド越しに差し込む午後の光。
食器や鍋、あらゆるモノに反射して、あるいはすりぬけて、小さなステンドグラスのごとく台所は一時の小さな教会と化す。
教会に入り おやつを物色するひとときでもある。冷蔵庫の辺りに立ち,取っ手を引いたり
がさごそとビニールの音を立てたりすると、 二匹も期待の視線を向けてくる。
しかしながら我がおやつが何も見当たらないときは、たいがい彼らのおやつも見当たらない。
これ運命共同体の宿命である!
おやつの無い悲しみを紛らさんとカメラ遊びに興じると二匹は絶望のまなざしでうなだれる。